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【業務用おすすめ】3Dスキャナー タイプ別 価格・精度・特徴など│製造業向けCAD/CAM/CAEシステムのセイロジャパン

【業務用おすすめ】3Dスキャナー 価格・精度・特徴紹介

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【業務用おすすめ】3Dスキャナー 価格・精度・特徴紹介

3Dスキャナーは様々な種類があります。
タイプごとに用途・測定サイズ等に得意不得意がありますので、今回は主要な4種類のタイプの仕組み、適正、メリット・デメリットと価格帯を紹介します。

なお同じタイプでも機種(メーカー)ごとに、性能や価格などは様々です。
各機種の詳細な比較表をご覧になりたい方は、こちらより比較表をダウンロードください。




3Dスキャナー4つのタイプと特徴・価格帯

据え置き3Dスキャナー(卓上タイプ含む)の特徴・価格帯

方式

  • 三脚やスタンドにカメラを固定し、ソフトウェアで回転台を制御し測定(卓上式の場合は本体とテーブルが一体)
  • 光源はLEDを使用しパターン光またを投影する。

メリット

  • 高精度/高解像度な測定データの取得が可能
  • 据え置きタイプはレンズ交換により幅広いワークサイズに適応可能
    一方卓上式は一体型のためレンズ交換不可だが省スペース
  • ソフトウェアによる回転台の制御で(半)自動計測が可能、ロボットとの組み合わせにより完全自動測定も可能(卓上式は不可)

デメリット

  • 計測中にカメラの角度が変えられないため、死角が多く角度変えて複数ショット撮影・合成する必要がある
  • テーブルに乗りきらない大きなサイズの計測に手間がかかるまたは困難(卓上式はレンズ交換不可のためより困難)

価格帯

  • 500万~3,000万
    2,000万~7,000万(ロボット)

 

ハンディタイプ3Dスキャナーの特徴・価格帯

方式

  • スキャナー本体を手で持ち測定、光源はレーザー、LED、赤外線など様々
  • 光源にはLED、レーザーを使用、LEDはパターン光、、レーザーではクロスレーザーとラインレーザーがある。

メリット

  • 取り回しがよく様々な角度から狙った箇所をスキャンできるので、全体形状を素早く測定でき奥まった箇所も比較的撮りやすい
  • 軽量で手軽に持ち運びでき、スキャナーを持ち込むことで動かせない重量物の測定も可能に。また拠点間の発送も容易に行えます。
  • 固定されていないため幅広いワークサイズに対応可能

デメリット

  • 手動計測なので自動化が困難で、長時間使用する場合は体力を使う
  • 小物ワークの高解像度測定には不向き

価格帯

  • 100万~1,000万

トラッカータイプ3Dスキャナーの特徴・価格帯

方式

  • 3脚搭載のトラッカーが、ハンディスキャナー、ハンディプタッチローブに付属しているターゲットを捕捉(トラッキング)しながら計測する
  • スキャナーの光源はクロスレーザーを使用

メリット

  • 10m未満までの大型対象物を精度よく計測できる
  • 軽量で手軽に持ち運びでき、スキャナーを持ち込むことで動かせない重量物の測定も可能に。また拠点間の発送も容易に行えます。
  • 3Dスキャナー(非接触)計測と、タッチプローブ(接触)計測の併用が可能
  • ハンディなので取り回しが良く、特にタッチプローブはワイヤレス。
  • ロボットシステムとの連携で高度な自動測定を実現可能

デメリット

  • 比較的価格が高い
  • 計測時にある程度広いスペースが必要
  • 持ち運びもできるが一人では困難

価格帯

  • 1,200万~2,000万
    2,000万~6,000万(ロボット)

アームタイプ3Dスキャナーの特徴・価格帯

方式

  • 多関節アームの先端に、3Dスキャナーまたはタッチプローブを取り付けて手動計測。
  • スキャナーの光源にはラインレーザーを使用。

メリット

  • 3Dスキャナー(非接触)計測と、タッチプローブ(接触)計測の併用が可能
  • 位置座標を合わせることにより、リアルタイムでCADデータとの比較検査ができる。
  • 接触測定で素早く幾何形状の測定が可能

デメリット

  • ワークサイズが大きくなるとアームの取り回しが大変になる
  • 測定環境がシビアで振動に弱い(専用の測定ルームを推奨
  • 持ち運びもできるが一人では困難

価格帯

  • 1,200万~2,000万




3Dスキャナー種類別の特徴・精度・価格帯まとめ

種類 据え置きタイプ ハンディタイプ トラッカータイプ アームタイプ
特徴 光源はLEDを使用し、小物~中物の高精度/高解像度測定に適する。
自動の回転台制御により他の方式に比べて人の手を介さず測定が可能。
またロボット(協働含む)との連携により高度な完全自動化にも対応可能。
携帯性に優れ手軽に様々な場所へ持ち込み計測可能。
手持ちで測定するため幅広いサイズの測定が可能で汎用性が高い。
性能・精度・価格・信頼性もピンキリで幅広い。
数mクラスの大型サイズの高精度測定によく使われる。
3Dスキャンに加えてタッチプローブの併用で幾何寸法も素早く測定可能に。
ロボットに搭載することで完全自動化も実現可能。
中物~やや大型の測定に使用される。事前の対象物との位置合わせにより、測定中リアルタイムでCADデータと比較検査が可能。
タッチプローブの併用で幾何形状を素早く測定可能。
測定サイズ(目安) 0.05m~1m 0.1m~3m 0.2m~6m 0.2m4~3m
自動化 ★★
★★★★(ロボット)
  ★★★★(ロボット)  
精度・解像度 ★★★★ ★★ ★★ ★★
携帯性 ★★ ★★★★ ★★
価格帯 500万~3,000万
2,000万~7,000万(ロボット)
100万~1,000万 1,200万~2,000万
2,000万~6,000万(ロボット)
1,200万~2,000万

※価格帯は目安です



3Dスキャナー種類別 精度・ワークサイズ・価格 ポジショニングマップ

まとめ)セイロジャパンはお客様にとって最適な3Dスキャナーをご提案致します。

上記でご紹介しましたように、3Dスキャナータイプ(方式)ごとに、特徴ががございます。
また同じタイプの中にも各メーカーがあり、その中でもさまざまな機種がございます。

3Dスキャナーの中でも、トレーサビリティが確保されており、測定器の規格に則った精度証明書が発行されているものや、ISOの認証を取得しているような機種に関しては、工業用途のおける検査にも使用することが可能です。

一方そのような内容を満たしていない機種でも3Dデータの取得や場合によっては色情報の取得が可能であったりワイヤレスで使用できる3Dスキャナーもございます。
これからの機種はリバースエンジニアリング、デザイン用途、屋外での測定、土木建築の測定、人体の測定等に活用されています。

そして3Dスキャナーの方式や機種選定をされる際に重要なことは、3Dスキャンデータの活用用途、測定対象物はなにか、測定対象物のサイズ、測定したい箇所、測定環境、などを明確にしておくことです。

セイロジャパンでは上記な条件や、各種お客様のご要望や課題をヒアリングし、3Dスキャナーやソフトウェアを用いてご要望が実現可能かどうか、また実現できる場合の推奨の方式と推奨機種、費用、運用方法といったよころまでご提案させていただいております。

単なる機器の販売ではなく、お客様に合わせたご提案、またはご要望の実現が難しい場合は理由も含めてお伝えさせていただきますので、3Dスキャナーの活用にご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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