イタニアルミ株式会社様【中子リバース事例】

老朽化した中子型を HandySCAN 700 でスキャンし、Geomagic DesignX でリバース作業を行い、Cimatron でモデルデータおよびNCデータを作成し、2個取りシェル金型を完成しました。
画像は、老朽化した中子型(シェル中子型)です。

① HandySCAN 700 でスキャンしました。(STLデータ化)

② スキャンしたSTLデータを Geomagic DesignX に取り込み、リバース作業を行います。
読み込んだスキャンデータを要素ごとに分割し、要素ごとにサーフェスを作成します。
作業時間は30分でした。
読み込んだスキャンデータを要素ごとに分割します。
ポリゴンの曲率により平面、円柱、回転などに自動で分割されます。

回転ウィザードは回転形状の自動作成機能です。
作成したい形状の領域を指定すると、自動的にサーフェスが作成されます。

スイープサーフェスを作成します。
先ほど作成した2つのスケッチを指定します。

③ サーフェイスが完成しました。

④ 偏差確認も行えます。
スキャンデータと作成したサーフェスデータとの偏差をカラーマップで確認することができます。
許容範囲内の場合は緑で表示されます。下記の画像は許容値±0.1mmに設定した状態です。
⑤ その後、IGESデータ化を行い、Cimatron に取り込みました。

⑥ 3Dモデルデータを作成し、1個取りデータから2個取りデータへ変更しました。

⑦ Cimatron でNCデータを作成し、2個取りシェル金型が完成しました。

⑧ 中子が完成しました。

製品提供 : イタニアルミ株式会社様