【3Dスキャンサービス】縄文土器3Dスキャンデータ作成

文化財の破損や消失のリスクに備え、3Dデータとして記録、保存しておこうというものです。
今回は事例サンプルとして、現物の「縄文土器」の3Dスキャンの様子を紹介いたします。
以下の画像は、左図が縄文土器の現物写真、右図が3Dスキャン結果(STLデータ)です。


今回使用した3Dスキャナーは、COMET6 16M という機種です。
現物写真と比較しても、縄目模様や微細な凹凸形状もしっかり捉えられているのが分かります。
3Dスキャナーの機種によっては、スキャンの目印となるマーカー(シール)を張り付ける必要があるものもありますが、
COMET6はマーカーの貼り付けなしで3Dスキャンが可能なため、現物を傷つける心配がありません。
ただし、COMET6では、色情報までは取得できない仕様ですので、
色情報も同時に欲しい場合には、別の3Dスキャナーを使用する必要がありそうです。
弊社では、多くの3Dスキャナーを取り扱っており、それぞれ特徴が異なります。
弊社サイトにて「3Dスキャナー性能比較」のページがありますので、ご興味ありましたらぜひご覧ください。
以下に、3Dスキャンや3Dデータ化のメリットを挙げてみました。なにか参考になりましたら幸いです。
3Dスキャンのメリット
・従来のノギス等では測定できないような、複雑で図面化困難な形状を、詳細に3D測定できます。
・非接触の測定方式のため、測定時に破損するようなリスクを軽減できます。
3Dデータ化のメリット
・現物が破損しても、元の3Dデータが残っていれば修復に活用できます。
・3Dプリンター等を使用し、3Dデータからレプリカを作成できます。
・3Dデータなら、いろいろな角度から観察することが可能です。
・3Dデータなら、現物を破壊することなく断面を見ることもできます。
