GO2camはCPU内蔵グラフィックで動くのか? #生島【部品加工用CAD/CAM GO2cam】

GO2camでは、NVIDIA社のQuadroシリーズを推奨ボードとしていますが、内蔵のグラフィックでは、動かないのかという声がありましたので、今回、検証してみました。
内蔵グラフィックとは?
パソコンの部品として、基本となるマザーボートがありますが、そのボードの中にグラフィックがついているものが増えてきました。
マザーボートについているグラフィックを内蔵グラフィックと呼んでいます。
事務用パソコンとして使用する場合は、これで問題ないのですが、3DCADCAMを使用しようとすると能力が足りない場合がでてきます。
通常3DCADCAMを使用する場合は、別途グラフィックボートを追加して使用します。
GO2camで、グラフィックが影響するところは?
GO2camで、グラフィックが影響するものとしては、大きく下記の二つになります。
- 図形描画の正確性、きれいさ
- シミュレーション速度
検証内容
図形描画の正確性、きれいさについては、大きな違いが、確認できなかったため、シミュレーション速度を比較しました。
| 環境 | |
|---|---|
| GO2cam | V6.08 |
| CPU | i7-11700 |
| OS | Windows10pro |
| メモリ | 8GB |

検証結果
解像度がHDの場合は、UHD750(内蔵グラフィック)が健闘し、シミュレーション時間が、NVIDIA T1000に比べて1.5倍で留まりましたが、解像度がFHDにすると3倍となりました。
NVIDIA T1000では、解像度が変化しても、シミュレーション速度には、ほぼ影響がでませんでした。
| 画面解像度 |
|---|
| HD=1280*720 |
| FHD=1920*1080 |
| WQHD=2560*1440 |
| UHD750 | 内蔵グラフィック |
|---|---|
| NVIDIA T1000 | 外部グラフィック |

シミュレーションにかかった時間
まとめ
内蔵グラフィックでは、画面解像度がHD(1280*720)であれば、何とか使えそうなことは、わかりましたが、それ以上だと実用に耐えないということがわかりました。
(ただし、内蔵グラフィックは、GO2camとしては、推奨しておりません。)



