高効率加工を可能にするCAD/CAM:GO2cam#末山

こんなことにお困りではないですか?
● 荒加工に時間がかかっているので、もっと速く加工したい。
● 固い材料を加工するときに、工具の摩耗が激しく、工具代がかかる。
millyuGO(ミルユーゴー)
millyuGOとは、GO2cam 社が荒加工で切粉の体積を一定し,工具寿命を延ばし,加工時間を短縮する加工パスを作成するため独自にアルゴリズムを開発して提供している機能です。
一般的なオフセット計算を活用した荒加工パスは,形状に対して均一な割合で加工するパスを作成します。
このためコーナでは,工具の負荷がかかりすぎる問題が生じます。
さらに,工具に注目すると工具先端のみに負荷をかけて加工するため,工具の一部が摩耗し工具寿命も短くなり,工具を有効に使用できません。
millyuGO は,工具の刃長を最大限に活用して切粉の体積を一定にし,コーナ加工に負担をかけないように独自形状の加工パスを作成します。
millyuGOの加工事例
フランスの航空機部品メーカーであるFigeaceAero(フィジャック・エアロ)社が,millyuGOを使用して航空機部品を加工し,オフセット計算軌跡を作成して加工した場合と,millyuGOで加工パスを計算して加工した場合を比較した事例があります。
その結果は,加工時間が14%削減,工具寿命が6倍にもなりました。
PAM
PAMとは、仕上げ加工で、仕上げ面がきれいになるように中仕上げ加工パスを作成する機能のことです。
特許取得済みの新しい機能です。
PAMの操作
従来の中仕上げ加工パスは,仕上げ形状に対して一定の取りしろをとり,輪郭仕上げ加工を実施しています。
PAMは,工具の切込角度を一定になるように,凹部は,指定した量より余分に削り込み,凸部に対しては,取りしろを余分に残すようにします。
この中仕上げサイクルに加え,前段で説明したmillyuGOの機能を組合わせることで,荒加工から中仕上げまで,加工時間を短縮させ,なおかつ,仕上げ面精度を上げることができます。
図4(b)の加工例の上側は,0.5mm の薄壁があるワークに対して,中仕上げ加工で輪郭形状に取り代を一定にして,輪郭仕上げ加工を実現したもので,同図の下側は,PAMを使用し,特殊な中仕上げを実施したものに対して,輪郭仕上げ加工は,回転数,送り速度の調整をとくに行なわずに加工した結果を示したものです。
しかも,薄壁の部分はきれいに加工され,びびり音もなく静かに加工することができました。