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DXF/DWG活用術①「穴加工」│製造業向けCAD/CAM/CAEシステムのセイロジャパン

DXF/DWG活用術①「穴加工」#井戸

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DXF/DWG活用術①「穴加工」#井戸

.DXF/.DWGデータ、うまく活用できてますか?

このシリーズは、部品加工用CADCAM「GO2CAM」を使った、DXFデータの効率的な活用方法を紹介する記事です。

昨今、加工現場でも3次元CADデータでの運用が増えてきました。
ですが、まだまだ2次元CADデータ、いわゆる「.DXF/.DWG」データでのお仕事も多いのが現実です。
「CADデータを活用する目的で、CADCAMを導入したのに「.DXF/.DWG」は修正が多くてなかなか効率が上がらない」といったお悩みをお持ちではないでしょうか?
その様々な問題を、「GO2CAM」の標準機能を使って、いかに解決するかをご紹介します。

第1回目の今回は、「穴」についてお答えします。


.DXF/.DWGデータ「穴」の問題



こんな問題抱えてませんか?

① .DXFを読み込んだ時、穴がレイヤ分けされておらず、パス作成に手間がかかる 。
② 貫通穴など、データが重複して同じ位置に幾重にも書かれており、修正が大変。
③ タップ加工などで、センタリング・下穴・面取り・タップと、設定する項目が多い。



問題① 分類わけされていない穴

お客様や設計部門から渡されたDXFデータを読み込んだ際、複数の穴が単一レイヤに書き出されている。
パス作成時に、図面を見ないと、どの穴が何Φなのかわからないため、図面の解読が必要。

解決

GO2CAMは、「穴レイヤ分け」という便利機能があり、そういった場合でも、瞬時に同心穴をレイヤ分けします。
レイヤ分けされた穴は、レイヤ名が、各穴径の情報に変換され、最大8重穴まで分類対応可能です。
レイヤ分類をすれば、それぞれの穴が何重穴で、何Φなのか、瞬時に検索可能となります。



よくある質問

Q.例えば、Φ8.0の単純穴とM8の場合、穴径が同じなので、同じ分類にならないか?

A.おそらく、タップ穴は2重円で書かれていると思われます。その場合、同心円ごとで分類されるので、Φ8.0のレイヤ・Φ8.0+Φ6.75のレイヤといった形で別れます。

Q.同心の円弧も分類可能か?

A.はい、円弧や点も、分類わけ可能です。

Q.座繰りやタップといった、穴種類はどのように判断するのか?

A.レイヤ名に穴径の情報が記載されますので、穴径で判断します。





問題② 穴が重複している

3次元モデルを2次元展開した際、貫通穴など、上下の形状を2次元展開してしまうため、平面図上では穴が重複してしまう。
その2次元データをもとに穴加工をすると、同じ個所に2回穴あけを行い、無駄が生じる。

解決

GO2CAMには、重複しているワイヤフレームを修正する機能がございます。
なお、こちらの機能は、

① 公差範囲内図形修正
② 投影
③ 多角形円弧線分分解
④ 曲線円弧線分分解
⑤ 重複解消

といった、5つの機能を兼ね備えています。
重複やズレなどの問題を、こちらの機能だけで解決することができる、大変優れた機能です。



よくある質問

Q.どのように不連続を解消しているのか?

A.各ワイヤフレームの関係を見て、延長が必要なのか、円弧線分の位置をずらすのかを自動で判断します。単純に線を追加して繋げているわけではありません。

Q.修正の精度はどれくらいか?

A.修正精度は、0.0001~0.5まで、選べるようになっております。

Q.そもそも、ズレているかどうか、どのように確認するのか?

A.GO2CAMでDXFを読み込む際、不連続を感知しながら取り込みます。不連続とみなした個所を、表示上、単一の色で表記することにより、確認が可能となっております。 なお、不連続個所にフラグを立てて確認する機能もございます。





問題③ 複数加工工程の手間

1つの穴種類に対して、複数工具による複数加工工程が必要なため、加工パス作成に大変時間がかかる。

解決

GO2CAMには、複数加工工程を1つにまとめる、いわゆるパターンをつかった加工パス作成が可能です。
オペレーションリストという機能です。
例えば、タップ穴加工の「センタリング・下穴加工・面取り加工・タップ加工」を1つの設定で加工パス作成ができます。
ですので、パス作成を瞬時に行うことが可能です。



よくある質問

Q.オペレーションリストは、何工程まで登録可能か?

A.制限はございません。

Q.オペレーションリストは作成費用が掛かるか?

A.標準機能ですので、追加費用は掛かりません。
お客様側で簡単に登録可能な機能ですので、GO2CAMご購入後の基礎講習を受けていただくだけで作成可能です。プログラミングの知識もいりません。

Q.切り込み量など、少しでもパターンが変わった場合、それぞれにオペレーションリストが必要か?

A.1つのオペレーションリスト内で、変更するかもしれない箇所に関してのみ、パラメータ化することができます。
それにより、同じような加工を1つのオペレーションリストで管理することが可能です。





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