HILLTOP株式会社様【金属部品メーカー】従来使用していたCAMの1/5、1/10の作業時間を実現!!

本記事では、加工条件・工程等の登録で、ツールパスの作成時間が大幅に短縮した、 HILLTOP株式会社(旧:山本精工株式会社) の事例(インタビュー)をご紹介いたします。
※過去の記事を一部更新しました。
同社代表取締役副社長の山本昌作氏は、同社の業務の傍ら名古屋工業大学の非常勤講師を務める一方、各地で様々な講演を行う多忙な日々を送っている。
京都宇治市の工業団地にある社屋は2008年に建てられた近代的な建物だ。ものづくりの現場でよく言われる「3K」をなくすという山本副社長の理想通り、その建物の中に一歩、足を踏み入れてみると非常におしゃれで、工場とは思えない環境にまず驚く。
「加工は情報を流したら、モノが作られるようにすることが理想、加工機に操作パネルも必要ない。加工機は3Dの切削プリンターのよ うなものとなるべきで、加工機は単なる出力機でしかない。」まさに山本副社長のモノづくりへの情熱を印象づける言葉である。

この言葉の通り、機械に付きっきりで作業をしている人間はほとんどいない。同社ではデータを作成するメンバーをプログラマーと呼ぶ。 このプログラマーが作成した確度の高いデータにより、製造ラインに人が組み込まれることなく無意識のうちに加工が終了するのだ。
これが「HILLTOP SYSTEM」と呼ばれる、同社オリジナルの切削加工生産管理システムだ。モノづくりの概念を180 度転換させる、職人の技をデータ化させたPC と加工機をオンラインさせたものだ。
同社がGO2cam を導入したのは2007 年5 月のことだ。約1000 社から寄せられる図面や、2Dデータから3Dモデルを起こし、GO2cam で加工している。
アルミならどのような試作部品も加工できるという。

同社は大量生産品は扱わず、単品モノに特化。
多くの注文をさばき、業績を伸ばす。
「様々なCAD/CAM ソフトがあるなかで、GO2cam を使い続けているのは、部品加工のオペレーションのやりやすさ、旋盤( 複合旋盤) とマシニングをシームレスに使える事など、自分たちのやりたいことを実現出来ているからです。また、ポスト( ソース) に関しても開示し
てもらって、自分たちで環境を作っていくことが出来たのも大きなポイントです。」と同社製造部ファクトリーマネージャー永徳氏は語った。
現在ではGO2cam のオペレーションリストを用い、全くの未経験者でもたった数ヶ月で5 軸機を駆使した加工プログラムを組むことが可能となっている。
また、プログラムスピードも従来の1/5 ~ 1/10 程度。まさに技術的イノベーションが起こったという。
もはやGO2cam は同社にとってなくてはならないシステムである。

更なる飛躍の新ステージとして、2013 年10 月にアメリカはカリフォルニアに進出し、現地法人を立ち上げた。
モバイル製品や宇宙開発など、あらゆる分野で最先端の技術が生み出されている場所だ。
短期間でハイクオリティな同社の製品は現在はもちろん、本格稼働以前より現地の企業からのオファーが絶えないなど、アメリカでも好評となっている。

「製造業は、お客様から言われたものだけを作って提供すればよいのではないと思います。サービス業と同じという認識が必要です。さらにその上の何を作るか何を提供するが重要です。」と山本副社長は語る。
HILLTOP はこれからも夢に向かうプロフェッショナル集団へと進化し、成長し続けていくであろう。
今後もHILLTOP 株式会社の活躍に目が離せない。

