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加工機を測定機に!3D CADデータを活かした「機上測定」で寸法測定を自動化・無人化する方法

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加工機を測定機に!3D CADデータを活かした「機上測定」で寸法測定を自動化・無人化する方法

NC工作機械で部品を高精度に加工した後、「寸法検査」の工程で時間がかかりすぎている……そんな悩みを抱えていませんか?

金型製造や多品種少量の部品加工において、切削加工そのものよりも、その後の「測定と段取り替え」に多大な工数がかかり、現場全体のボトルネックになっているケースは少なくありません。

今回は、設計データである「3D CAD」をフル活用して加工機そのものを測定機に変え、寸法測定を自動化・無人化する「機上測定(きじょうそくてい)」という画期的なソリューションについて徹底解説します!

この記事の要点
NC工作機械での加工後におけるワークの移動や寸法測定、手戻りは現場の大きなボトルネックです。
この課題を解決するのが、3D CADデータを活用し加工機上で測定を行う「機上測定(タッチプローブ式)」です。
ワークを下ろさず計測するため移動や再セッティングの手間が消失し、不良発生時も即座に追加工できます。
さらに自動洗浄を組み込むことで誤検知を防ぎ、夜間の完全無人化を実現します。

測定の自動化に成功した事例はこちら!

 





現場の大きな壁:「加工後の寸法測定」に潜むムダ

皆様の現場では、加工が終わった後の寸法検査をどのように行っていますか?
多くの場合、次のような手間の掛かる工程が発生しているはずです。

  • 重たいワーク(加工品)を加工機から取り外す
  • 検査室の「3次元測定機(CMM)」まで運搬する
  • 測定機の上にワークを載せ、再度ゼロからセッティング(段取り・原点出し)を行う
  • 測定の結果、もし「削り残し(寸法不良)」があったら……
  • 再び加工機にワークを戻し、精密な原点出しをやり直して追加工する(地獄の手戻り!)

この「移動」「段取り替え」「手戻り」は、現場のリードタイムを長引かせる最大の要因です。
特に重量のある大型金型や、夜間無人運転を推進したい工場にとって、測定工程が自動化できないことは生産性向上の大きな壁となります。





解決策:「機上測定」とは?自動化の鍵は3D CADデータ

この深刻な課題を劇的に解決するのが「機上測定」です。

広い意味での機上測定には、CCDカメラなどの画像測定器を取り付ける手法や、3Dスキャナーで形状全体をスキャンする手法など様々なアプローチが存在します。
その中でも、金属加工や金型製作の現場で最も高い信頼性を誇り、実用的な主流となっているのが「マシニングセンタ+タッチプローブ(接触式センサー)」による機上測定です。

ワークを機械のテーブルに固定したまま(加工直後の状態で)、主軸に取り付けたタッチプローブが自動で寸法計測を行います。

この自動化の鍵を握るのが、設計部門で作成された「3D CADデータ」です。
3D CADは単なる絵ではなく、内部に厳密な寸法を持つ「正確な数式データ(ソリッドモデル)」です。
機上測定用の専用ソフトウェアは、この3D CADデータを基準にすることで、「プローブがどこに・どの角度でタッチして検査すべきか」という測定プログラム(マクロ)を自動で生成してくれます。





タッチプローブ式・機上測定を導入する3つの劇的なメリット

3D CADデータとマシニングセンタの機上測定を連携させることで、現場には次のような劇的な変化が起こります。

1. 「段取り替え」と「運搬」の時間をゼロに

ワークを加工機から下ろす必要がないため、クレーンでの運搬時間や、別の測定機での再セッティング時間が丸ごと消滅します。
切削加工が終わったら、そのまま数秒後には自動で測定工程がスタートします。

2. 不良があれば「その場で即、追加工」が可能

現場にとって最大のメリットはこれです。機械の上にワークが固定されたままであるため、原点(X, Y, Z軸の基準座標)が一切ズレていません。
もし測定結果が公差外(削り残しなど)であれば、ワークを降ろすことなく、そのまますぐに追加工を行って修正を完了できます。

3. 夜間の「完全無人化」が実現できる

「荒加工 ➔ 仕上げ加工 ➔ 機上測定 ➔ 合否判定」という一連の流れをあらかじめプログラム化しておくことで、作業員が帰宅した後の夜間でも、加工から品質保証(測定)までを機械単独で完結させるスマートファクトリー化が実現します。

実務のワンポイント:完全無人化を成功させる鍵は「自動洗浄」
夜間の完全無人運転を実現する上で、実際の現場で必ず直面するのが「切粉と切削油」の問題です。
加工直後のワークに切粉が残っていたり、油膜が張っていたりすると、プローブが誤検知して正確な測定ができません。

そこで重要になるのが、測定前の「自動洗浄」プロセスです。
当社の機上測定ソリューションでは、洗浄用のプログラムを自動生成させたり、測定プログラムの中に洗浄動作を自動で組み込むことが可能です。
切粉や油を確実に除去してから測定に入る仕組みを構築することで、エラーで機械が止まることのない「真の無人化」を実現します。

機上測定とは?どんなメリットがある?という方はこちら!





まとめ: 寸法測定を自動化する「機上測定」のポイントとメリット

製造現場のボトルネックである測定工程の工数・手戻りを削減し、生産性を飛躍的に高める「機上測定(タッチプローブ+3D CAD連携)」の特徴とメリットは以下の通りです。

  • 段取り替え・運搬工数の完全撤廃
    マシニングセンタにタッチプローブ(接触式センサー)を取り付け、ワークを機上に固定したまま計測するため、3次元測定機(CMM)への移動や再セッティングにかかる時間をゼロにします。
  • 原点ズレなしでの即座な追加工
    機械に固定された状態(原点が保持された状態)で測定するため、公差外や削り残しが発生した場合でも、ワークを下ろさずにその場ですぐに修正加工を実行できます。
  • 自動洗浄を含めた夜間完全無人化
    測定プログラムに「自動洗浄」を組み込むことで、切粉や油膜による誤検知を防ぎ、「加工〜洗浄〜測定・判定」の一連プロセスを夜間無人運転で安全に完結できます。

正確な3D CADデータは単なる設計図にとどまらず、加工機を自律的に動かし、現場の測定作業の自動化と手戻りゼロを実現するための核となるツールです。

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