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NCSIMUL導入事例│製造業向けCAD/CAM/CAEシステムのセイロジャパン

株式会社 ムサシ 様【試作・モデル製造メーカー】

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株式会社 ムサシ 様【試作・モデル製造メーカー】

NCSIMULの高速シミュレーションで作業効率が飛躍的に改善

昭和35年に群馬県太田市で機械加工工場として創立された同社は、昭和46年から株式会社ムサシとして試作加工から、量産加工までの一貫加工を担っている。
平成4年には埼玉県熊谷市に本社工場を建設し、高精度、高品質な精密加工企業として名をとどろかせている。
同社はいち早く同時5軸制御マシニングセンタを導入し、複雑な形状部品及び変種変量の小物部品の製造を得意とする。また同社は日本だけでなく、中国(上海)にも日系部品メーカー7社による合弁工場を持ち、世界市場でも大きな競争力を発揮している。

今回は、2013年にNCSIMULを導入した株式会社ムサシの開発技術課 課長、馬場 豊 氏にNCSIMUL導入の経緯と、その効果についてお話を伺った。


NCSIMUL導入前の課題

同社では、それまで他社製品を所有していたが、同時5軸制御によるインペラー加工のシミュレーションに16時間もかかっていたという。また、シミュレーション時にモデルの回転をすると頻繁にフリーズし、多くの時間を消耗していた。そのため、同社は、シミュレーションの時間が短く、モデル回転がスムーズにでき、手動設定の手間が最小限に抑えられるシミュレーターを探していた。

「他社製品を使っていた時は、操作性に不満がありました。特に5軸インペラー加工のシミュレーションをもっと高速に行いたいと思っていました。また、できるだけ操作が簡単で、自動的にシミュレーションできるものがないかと考えていました。」(馬場氏)

そんな折、東京ビッグサイトで開催されたJIMTOF2012において、偶然にもNCSIMULの販売代理店であるセイロジャパンのブースに同社の代表取締役社長の八木橋氏が来場され、これがNCSIMULとの初めての出会いとなった。


本社外観(上)、工場内部(下)

「JIMTOF2012では、いろいろなシミュレーターを見ていたようですが、セイロジャパンのブースでNCSIMULを紹介され、すぐに操作のデモを見て、NCSIMULの操作性が良いと感じたそうです。その後、他の製品との比較検証を行いました。」(馬場氏)

NCSIMULと他社製品の比較検討

説明する馬場氏

この展示会の後、同社はそれまで使用していた製品とNCSIMULを含む3社製品を比較したという。
それぞれの製品について、
1.機械動作(マシンシミュレーション、干渉チェック)
2.最適化(オプティパス、自動送り変更)
3.比較検出機能(オートディフ、切削残しチェック)
4.多軸機能(マルチアクセス)
5.工具設定(インターフェイス)
6.機械製作(自分でMC環境を作成)
の6項目について評価を行った。

「我々で独自の評価表(MAXが85点の5段階評価)を作り、4製品をそれぞれ検証しました。評価で他製品に比べてNCSIMULの得点が高かったのは、シミュレーション速度と最適化モジュールでした。」(馬場氏)

実際にその時使用した評価表を見せていただいた。
細かく、上記の6項目それぞれについて5段階で評価してあった。
この評価を総合的に検証した結果、NCSIMULが操作性及び総合評価で一番良い結果となり、導入することが決定したという。

NCSIMULのシミュレーション速度に満足

NCSIMUL導入後、同社の課題はどのように解決されたのであろうか。

「NCSIMULのデモで約3倍の速さでシミュレーションできることを確認できました。 また、シミュレーション時、モデルの回転をしてもフリーズせずに操作できるようになりました。」(馬場氏)
同社の課題であった5軸制御によるインペラー加工では、NCSIMULの高速シミュレーションに驚いたという。
また、
「NCSIMULの導入後、5軸加工の総移動距離(オーバートラベル)の改善や、加工物の食込みや削り残しなどの課題も改善されています。」と馬場氏は続けた。
同社はNCSIMULを導入したことで操作時間が短縮でき、工数削減およびコスト削減にも繋がっているという。


ムサシ様製品:タービン


ムサシ様製品: ドラムロール

NCSIMULを使用したオペレータの感想

実際に現場でNCSIMULを使用しているオペレータに感想を伺ったところ、NCSIMULの優れている点として以下をあげてくれた。
・シミュレーション時、モデルの回転がスムーズ(フリーズせず)にできる。
・3Dウィンドウとプログラムが連動して動いているため干渉部が分かり易い。
・機械の設定を自社でできる。
・工具毎のツールパス(軌跡)が表示できる。
・NCデータ取込み時にGコード/機械加工エリア(リミット)/サイクルタイムが確認できる。
・繰返し制御(L)などの動作も対応している。
また今後の課題として、以下のような提案もいただいた。
「プログラム内に記載されたサブプログラムを同じプログラムに読み込む際に、学習機能があればよいと思う。インペラー等の場合、読み込み時間及び加工時間が早くなれば、さらに良くなると思います。」(NCSIMULオペレータ)


NCSIMUL操作の様子


オペレータの作業風景

NCSIMUL導入後のサポートにも満足

セイロジャパンは、導入後のお客様の立ち上げ支援も充実している。
NCSIMULの操作講習だけでなく、常に何か問題が起きたときに迅速に対応できる体制をとっている。
「導入講習や電話、メールで問合せをした時に、その場で判断をしてもらえることに満足しています。即答できない場合には開発元のSPRING technologies社に対応依頼をしていただけるので、安心して使えます。」(馬場氏)
と、嬉しい言葉をいただいた。

NCSIMULに対する要望

NCSIMULに対する要望として、
1) 最適化モジュールの設定項目が多いこと、
2) メニューの意味が分かりにくいこと
を改善点として挙げていただいた。
このような点が改善されれば、最適化のモジュールがもっと使いやすくなるだろう。

また、他のCAD/CAMとの連携性にも改善が求められた。
例えば、モデルを取り込む際のスピードの改善、読み込んだモデルに対しての認証機能の改善などが求められている。
セイロジャパンはこのようなユーザー様の声を、開発元のSPRING technologies社に伝え、製品改良を行っていくつもりである。




 

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