【射出成形金型メーカー】金型に特化した機能を持つCAD/CAMを有効活用して、6か月間でソフトウェアへの投資を回収し、金型製作納期を70%短縮させる。 【TKモールド＆エンジニアリング社】

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本記事では、金型製造に特化したCimatronのモールド設計機能を有効活用して設計プロセスの簡略化に成功し、加工現場の作業効率を改善させて工期を7割短縮させたモールドメーカーの事例を紹介します。

会社概要

ミシガン州ロメオ群に拠点をおくTKモールド＆エンジニアリング社は、2003年に創業され、航空宇宙産業や医療分野へもその事業を拡充していますが、その主な取り扱い製品は、自動車産業と一般消費材向け射出成形品を製造する金型全般（保守、修繕を含む）のサービスを提供しています。過去20年以上に及び製造してきた金型は、アンダーカットを処理するための機構構造を必要とするキャビティ8個取りまでの各種射出成形（ストレート射出、ツーショット、ロータリーおよびピック＆プレイス）であり、公差範囲（±0.05ミリメータ以内）の精度を求められる金型を設計しています。

会社の強み

金型製造業界における若い人材雇用へ積極的に働きかけ、従業員の育成に力を入れています。会社全体を一つのチームとして考え、社員は複数の現場に跨る経験をし様々な作業を処理できるよう機会が与えられ、全社一丸となって作業工程の効率化を推進しています。

複数汎用システムが混在する中での金型設計の限界を感じる

何年も前には、異なるシステムを使用していました。そのシステムにはCAMを提供していなかったこともあり複数システムを利用していました。そこには、異なるシステム間でデータを移動させる際に発生する変換に大きな問題がありました。更に、要望される金型のサイズが異なる場合、お客様ごとに必要となるモールドベースを提供しているメーカーのウェブサイトから必要なコンポーネントを探しダウンロードして、CADシステムへの読み込みなど多くの手間が掛ってしまい課題に感じていました。

機械加工と金型設計に特化したシステムを選択

きっかけは、金型設計や製造の現場での使いやすさと効率性を向上させるために特化したソフトウェアの利用を提案されたことでした。最初に、Cimatronでシステムを統合することに切り替え、全ての社員が同じソフトウェアを使用するとき、データ更新の管理がとても容易になることを実感しました。また、その機能の一部、Cimatronのクイックスプリットでパーティングラインを作成すると、金型製作を開始するところから設計の合理化が可能になると感じましたし、ソフトウェアに組み込まれた機能性は、スライダーおよびリフターから冷却線またはモールドベースに至るまで、全ての場面で有効な機能だと思いました。

Cimatronで作業工数が減り設計プロセス全体が効率化される

自動車に関する金型において、「業務を開始する上で、お客様が異なる金型圧縮サイズを要望されたとしても、そのニーズに最も適したモールドベースへ簡単に変更することができます」。なぜならCimatronはメニューのドロップダウンリストから直接、設計環境内へモールドベースを適用させることができるからです。納期の短縮を迫られながら多くのエンジニアリング変更に対応していく挑戦的な業務を、これらの金型設計に特化した機能により本当に簡略化させます。そして、何といっても、異なる部署で複数の作業者が、そのエンジニアリング変更を漏れなく追従しながら更新されたデータがある設計工程に、同じタイミングでアクセスし作業できることを可能にするソフトウェアの特性が、作業工程の効率化に大きく貢献しました。

上級者向けトレーニングを継続させ競合の一歩先を行く

Cimatronを長年使用しているにも関わらず、TKモールドは、定期的にトレーニングに時間を取ります。特に新しい機能がそのソフトウェアに追加された時には、システムサポートを招き上級者向けのトレーニングを行う努力をしています。
その目的は、我々が得るシステムがもたらす恩恵を最大化させ、そして加工納期を1分でも短縮させるためには、絶えずCimatronの最新の機能性を習得して実践していく必要があるからです。主なシステム更新毎に、より効果的にソフトウェアを活用することへの努力は惜しみません。この追加トレーニングの良い点は、我々のプロセス全体を見直しながら、システムが提供している機能に関して質問することができることです。
絶えず最新のテクノロジーを利用したいと考えているので、上級者向けトレーニングのために時間を割く努力を惜しみません。そのことによりプロセス全体を本当に合理化し現場により多くの利益をもたらすことができます。

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