プラスチック成形加工学会「第59回技術交流会」レポート

2023年10月17日(火)に、一般社団法人プラスチック成形加工学会様の主催の技術交流会
「青木固技術賞受賞現場を訪問する『気泡核生成を組み込んだ微細射出発泡成形シミュレーション技術の開発』に関する講演および見学会」が、Moldex3Dの開発元である台湾のCoreTech System社(以下CoreTech社)で開催されました。
当初は2020年3月に企画されていた本交流会でしたが、約3年半越しの開催となりました。
弊社は出席者の皆様の補助役として参加させて頂き、今回の技術開発について講演の時間を持たせて頂くという貴重な機会を頂きました。
日本からの参加は弊社を含めて約10名ほどでしたが、短い時間ながら中身の濃い集会となりました。
微細射出発泡成形シミュレーション技術について
この技術は、有限体積法をベースとした樹脂流動解析Moldex3Dにて、従来では実現できなかった気泡核生成・成長プロセスを取り入れ、均質化手法による、少ない計算負荷で、平均気泡径や平均気泡数密度などの解析を可能にしました。
また弊社では、微細射出発泡成形で用いる材料パラメーターの取得およびデータの蓄積を進め、解析精度の向上に貢献致しました。
当日のプログラム
以下より当日のプログラムをご確認いただけます。どうぞご参照ください。
プログラム
- ●CoreTech社による会社紹介
- CoreTech社 CEO Dr.Venny Yang
- ●講演 「気泡核生成を組み込んだ微細射出発泡成形シミュレーション技術の開発」
セイロジャパン 後藤昌人
質疑応答 - ●技術交流会
- ●CoreTech社 材料測定センター 見学
- ●CoreTech社 射出成形センター 見学
当日の内容より一部を抜粋しご紹介いたします。
技術交流会
CoreTech社の会社紹介および弊社からの講演の後、活発な意見交換がなされ、
微細射出発泡成形の未来やMoldex3Dでの解析の今後について考察する有意義な場を持つことができました。

Coretech社施設見学
講演の後はCoreTech社の材料測定センターおよび射出成形センターの見学をさせていただきました。
多岐にわたる材料物性測定装置や、成形機などに参加者一同、興味津々と見入っていました。
また現場の技術者には様々な質問を投げかけ、活発な情報交換の場となりました。
