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Moldex3D導入事例│製造業向けCAD/CAM/CAEシステムのセイロジャパン

【フッ素製品メーカー】Moldex3Dをフル活用し、樹脂流動解析の精度を実用レベルにまで大幅改善。フッ素樹脂の射出成形の可視化により、価値ある顧客サポートが提供可能に。【ダイキン工業株式会社 化学事業部】

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【フッ素製品メーカー】Moldex3Dをフル活用し、樹脂流動解析の精度を実用レベルにまで大幅改善。フッ素樹脂の射出成形の可視化により、価値ある顧客サポートが提供可能に。【ダイキン工業株式会社 化学事業部】

本記事では、 フッ素化学製品の製造・販売を行うダイキン工業株式会社 化学事業部 様Moldex3D事例(インタビュー)をご紹介いたします。

フッ素化学製品のトップメーカー

ダイキン工業株式会社 化学事業部は、ゴムや樹脂、表面防汚コート剤などの各種フッ素化学製品を、自動車、半導体をはじめ、家庭用品など幅広い産業分野に提供している、グローバルトップメーカーである。
地球環境に配慮した製品や価値を生み出すために、研究開発を行っている。また、世界中の顧客の要望である、フッ素を使った新しい用途や製品の開発を手助けするために、様々な技術サポートの提供を重視していることも同社の特徴の一つである。

人のノウハウや経験に基づいたサポートを顧客に提供していた

「フッ素樹脂は、高性能であるが他の樹脂と比べて扱いにくい素材と言われています。そのため、フッ素樹脂の取り扱いに関する技術的な支援を販売と併せて顧客に提供することが重要です」そう語るのは、商品開発部でテクニカルサービスを担当する津田早登氏。

同社では、顧客が製品化に至るまでに、様々な技術サポートを行うが、その中でも特に射出成形は、成形機、金型、製品形状によって、求められるサポートに違いがあるため、技術サポートの内容やレベルが、顧客毎に異なる。更にフッ素樹脂は、汎用樹脂やエンプラと異なり、その特性に関する一般化されたデータが少ない。そのため、属人的なノウハウや経験を元に技術サポートを提供するしかなく、人によって技術サポートの質に差が生まれ、全てのお客様に対して満足のいくサポートが提供できていないことを課題として抱えていた。

顧客に対して、安定した価値ある技術サポートの提供を模索していた中、定量的に射出成形時の樹脂の挙動を把握することができる、 樹脂流動解析ソフトウェア導入の検討を2010年ごろから始めた。

左から プロセス技術部  平川氏
商品開発部 メルトチーム 津田氏
プロセス技術部 石川氏

Moldex3Dを知ったきっかけは顧客からの一言

 

実は、同社の樹脂流動解析の技術導入の歴史は意外に古く、1990年台に遡る。当時は、3次元CADを充分に扱えず、実成形品のモデル化が困難な状況となり、当時の担当者の異動も重なったことで、技術検討が途絶えてしまっていた。
その後、熱流体解析(CFD)の知見を持つ平川氏と石川氏が化学事業部への異動を契機に再び樹脂流動解析の技術導入に向けて、調査を本格的に開始したという経緯がある。

そもそも「樹脂流動解析ソフトウェア」がどのような原理で、何が解析・評価できるのかも、ほとんど知識がない状態からの再スタートであった。そのため、仕組みの勉強と世の中の市販されているソフトウェアを調査するところから始めた。
並行して、実際の樹脂流動解析ソフトウェアの顧客での使用状況を確認するために、顧客へのヒアリングをしていた中で、ある顧客から「Moldex3Dというソフトがある」と紹介されたことが、Moldex3Dとセイロジャパンの存在を知るきっかけとなった。

重視したのは、計算時間と精度

平川氏は、もともと汎用の熱流体解析(CFD)ソフトウエアを用いて、社内の製造プラントの開発支援を実施していた経験から、樹脂流動解析を行うことは、樹脂の流動を扱う熱流体解析と成形品の変形を扱う構造解析の複合技術という、「非常に難易度の高い解析」だと想定していた。
そのため、顧客の開発リードタイムと解析ソフトの予測精度の両方を満足するには、これまでのCFD利用の経験から、
①少ない格子点数での高精度な解析
②高効率な計算の並列処理の両方をクリアする必要があると考えた。

<インタビューご協力>
ダイキン工業株式会社 化学事業部 様
ホームページ:https://www.daikinchemicals.com/jp.html
所在地: 大阪府摂津市西一津屋1-1(淀川製作所)
創業: 1924年10月
事業内容:フッ素化学製品の製造・販売
1933年、日本で初めて「フッ素化学」に取り組んだ、フッ素製品のパイオニア企業。
独自の技術でフッ素樹脂、ゴム、ガスなど幅広いフッ素化合物を世界に送り出し、豊かな社会を支えている。
 
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