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NCSIMUL導入事例│製造業向けCAD/CAM/CAEシステムのセイロジャパン

日本無線株式会社様【通信機器製造販売】

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日本無線株式会社様【通信機器製造販売】

データ作成に要する時間を平均でおよそ1/2に短縮・事前シミュレーションで加工エラーも大幅に低減

日本無線(本社:東京都杉並区)は高度な無線技術や防災関連のソリューションなどを手がける通信・計測・情報の総合企業で、1915年(大正4年)創業という歴史を誇っている。顧客や案件ごとに製品を設計し製造することの多い同社は、セイロジャパンのCAMシステム「GO2cam」を導入し、年間300件を超える新規金属部品の加工データ作成の効率化を図っている。


一般に「JRC」と略称で呼ばれることの多い日本無線は、船舶用無線機のメーカーとして1915年(大正4年)にスタートし、その後、業容の拡大を進めてきた。現在は、移動体通信などの通信機器事業、船舶無線などの海上機器事業、防災情報などに関連するソリューション事業、および特機事業の4つを柱とし、主に東京都三鷹市にある三鷹製作所で製品の設計と製造を行っている。


工場完成から71年の歴史を持つ三鷹製作所
工場完成時に植樹された2本のヒマラヤ杉がシンボル

毎年クリスマス時期にはイルミネーションを実施

同社の製品は顧客や案件ごとの特注が多い。しかも、厳しい設置環境においても安定した動作が求められる製品を主に扱っているため、金属部品を多用する点が特徴だ。それら金属部品の加工を担当しているのが生産本部に属する製造部機械工場機械加工課である。同課は設計部から渡されるCADデータをもとにCAMソフトウェアで加工データを作成し、加工機を使って切削や穴開けなどの金属加工を行っている。

機械加工課では大きく2つの課題を抱えていた。ひとつは加工データの作成にかなりの時間を要していたことだ。同課では年間を通じて300点ないし400点の新規部品を取り扱っているが、データ作成のスループットが低いと、試作や製品の納期にも影響を及ぼしかねない。

もうひとつは設計部門が三次元CADの導入を進めていたことだ。設計から渡される3D CADデータをそのまま扱えるCAM環境を構築する必要があった。

加工品質の平準化のために操作性とデータ品質を重視

このような課題に対して同課では、3D CADにも対応できる新しいCAMの検討を開始した。候補に挙げたのは3種類のソリューションである。評価では、データ作成速度や設計部門が導入する3D CADとの親和性のほかに、次のポイントにも注意したという。ひとつは使いやすさとデータ品質だ。「今までは熟練工の技能に頼っていた部分もありましたが、将来を見据えると、誰が作業しても同じ品質を維持するような仕組みが重要と考えました。その意味でも操作性や使いやすさを重視する必要がありました」(機械加工課長の依田正文氏)。


WiMAX基地局用の金属部品のGO2cam作業画面

もうひとつは作り込み、CAMソフトのカスタマイズを必要としないことだった。専用システムになってしまうとメンテナンス等が面倒になるおそれがあるからだ。
さらに、2Dデータと3Dデータの両方が扱えるという点も重視した。設計部門の環境が3D CADに移行しつつあるとはいえ金属部品の加工では2Dが多い。両方のデータを効率よく扱える必要があった。

ほぼ一年間にわたる評価の結果、同課ではセイロジャパンが提供する3D CAMソリューション、「GO2cam」を選定した。「GO2camを選定した理由は私たちが望むすべてのポイントを満たしていたことです。なかでも操作性がきわめて優れている点を高く評価しました。また、2Dデータを今まで以上にきちんと扱える点も決め手のひとつになりました。3D CAMの機能に比重が置かれている他のソリューションでは2D加工の効率が落ちてしまうためです」(機械加工課担当課長の荒井賢二氏)。

GO2camの導入で加工データの作成時間が従来の半分に

GO2camでデータを作成し加工した
WiMAX基地局用部品

GO2camの使いやすさは稼働までのスピードにも表れた。課員はセイロジャパンによるトレーニングを4日ほど受講しただけで、ほぼ1ヵ月後には切粉(きりこ=加工による切り屑)を得るまでに習熟できたという。「完全に最適化したパスを得るまでにはもう少し時間が必要でしたが、それでも1ヵ月ほどで使えるレベルになり、すぐに本番環境として利用を始めました」(荒井氏)。

データ作成のスピードも上がった。新しい製品であれば古い製品に比べてどれも性能は向上しているだろうという考えのもと、ソリューション選定の際には処理速度はそれほど詳細には評価しなかったという。それでも実際に利用してみると、小規模で単純な部品では旧来の国産2D CAMシステムとそれほど差はないものの、大きく複雑な部品では従来かかっていた時間の1/5から1/10で加工データが得られるようになった。「GO2camの導入後にいろいろな形状の部品で比較データを取ってみたのですが、従来のCAMシステムに比べて、データ作成に要する時間を平均でおよそ1/2に短縮することができました。課員のストレスも軽くなりましたし、なんといっても『先が見える』ようになったのがいちばんの効果だと感じています」(荒井氏)。

NCSIMULの事前シミュレーションで加工エラーを大幅に低減

また同課ではGO2camとともに、切削加工シミュレータソフト「NCSIMUL」も導入した。NCSIMLはパソコン上で動作する切削加工のシミュレータで、加工ヘッドと材料との干渉などを事前に検証することができる。なおNCSIMULはGO2camで作成した各データ(NCデータ、工具、ホルダー、素形材、形状データ等)をワンコマンドで直接入力できる。

「NCSIMULを導入したおかげで加工エラーが大幅に少なくなりました。複雑な部品の場合、従来は2回程度の試し加工を必要とすることもあり、時間や原材料が無駄になることもあったのですが、NCSIMUL導入後はほとんどの場合で初回の加工がそのまま製品として使えるため、時間とコストの削減にも役立っています」(荒井氏)。


GO2camでデータを作成し加工した
WiMAX基地局完成品

一連の導入を通じてセイロジャパンの対応については次のようにコメントしている。「評価の段階から導入後のトレーニングや技術サポートまで、適切かつ親切に対応してくれました。またメールマガジンなどを通じて新機能の情報などが定期的に提供されるため、その点も役立っています」(荒井氏)。

今後JRCではGO2camの導入数を増やすことも検討しているという。依田氏は「GO2camは加工データ作成のスループットも高いため、機会があればさらに本数を増強したいと考えています。また、GO2camで加わった公差の支援機能についても活用する方向で評価中です」と、GO2camが同社の金属加工の重要な役割を担っていると述べた。高度な通信技術で時代の先端を行く同社のますますの発展が期待される。


 

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