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Cimatron導入事例│製造業向けCAD/CAM/CAEシステムのセイロジャパン

株式会社豊栄工業様【プラスチック金型メーカー】金型設計、電極設計で各々30%の効率化実現!

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株式会社豊栄工業様【プラスチック金型メーカー】金型設計、電極設計で各々30%の効率化実現!

3次元金型設計と電極製作で作業効率を大幅アップ

株式会社豊栄工業 (本社: 愛知県新城市) は、1970年の創業以来、自動車、航空機、医療分野に対し、金型設計・製作から精密金属部品加工まで幅広く手掛けてきた。2008年3月よりCimatronを導入し、プラスチック金型設計の納期短縮と効率化を図られている。

株式会社豊栄工業は、1970年にプレス加工業として創業し、現在では、多品種 少量の金属部品加工をメインとして、プラスチック金型プレス金型の設計製作や、熱処理、表面処理まで行った完成品としての部品を製作している。

工場外観

「現在ダイカスト型・モールド・鍛造型・プレス型等の金型部品や航空機部品、医療部品(人工骨) を製作しており、航空機部品など、5軸同時加工を含む精密・複雑形状の3次元加工も得意としています。」(管理部 (長) 社長室・品質管理室・品質保証室 ISO 推進室 (長) 兼務取締役の村井寿汎部長 室長)。

工場内部

樹脂金型成型品

豊栄工業は、プラスチック金型設計工程の効率化のため、2008年3月にCimatronモールドデザインシステムを導入した。従来は、他の3次元CAD/CAMシステムでキャビ・コアを作成し、2次元CADに落としてモールドベースの設計、図面作製を行っていたが、3次元CADの台数が不足していたこと、2次元での金型設計のあと、加工工程において、再度3次元でキャビの形を作成するなどの手間がかかっていたため、新しいシステムの導入に踏み切った。

樹脂金型パーツ

機種選定に対し、数社のシステムのデモを見て検討したが、最終的にCimatronのモールドデザインシステムを選定した。
「最初、表面的なデモでは、どれもよさそうに見えたのですが、よく検討し、Cimatron の金型設計に対する機能性が高く、 操作も簡単そうだっ たことが選定の基準となりました。」 (製造部金型課の河合陽平氏) また、取り引き先である、自動車メーカー系列の大手部品メーカーが Cimatron モールドデザインの導入を決めていたことも一つの要因であっ たという。

一日の講習で使用スタート

導入時の講習は、河合氏がたった1日受講したのみであった。通常は、CADの基本機能からモールドデザインの操作まで、合計10日以上の講習となるが、多忙な中でそれだけの日数をとることが困難であったこと、河合氏が既に金型設計にかなりの経験を持っていたことから、講習担当者が豊栄工業を訪問し、1日付ききりで、河合氏の質問に答える形で講習を行った。
「従来使用していたシステムとコマンド体系などは異なっていましたが、仕組みがわかればなんとかなると思いました。実際使いやすい、覚えやすいシステムであると思います。」(河合氏)

講習受講後、即実作業をスタートし、当初は、テキストを見ながら作業をすすめ、セイロジャパンに問い合わせながら使ってきたが、すぐにスムーズに作業を行うことができるようになった。
「パラメータを使うことで、あとの変更、やり直しが簡単ですし、(ハイブリッドシステムとして)面の修正が非常に楽だと思います。」(河合氏)大学時代から3次元CADを使っていた河合氏であったが、他のシステムと比べても、Cimatronは、干渉チェックがやり易く、画面も見やすいと感じている。
最初のシステムは、2008年3月に導入したが、立ち上がりが非常にスムーズだったため、2台目は、予定を早め1か月後の2008年4月に導入した。現在では、河合氏がメインの設計、もう一人が図面作成を行っている。

金型設計、電極設計で各々30%の効率化実現

Cimatron によるプラスチック金型設計

金型設計(モールドデザイン)は、現在スタートして5カ月程度であるが、(従来も別システムで納期短縮のために工夫した使い方をしていたが)図面作成まで含め30%程度の納期短縮が行なわれている。購入品リストの出力により手配部品の漏れもなくなり、次の加工に移る時点ですでに3Dモデルができているというメリットも大きいという。「また、製図も3次元CADとしては、非常に使い易いと思います。図面の中でスケッチャー機能のようなものがあれば、もっといいと思いますが。」(河合氏)

金型プレートや部品のカタログは、使っていて大きさが少し違うところなどを自分で直しながら使用しているが、これらのチューニングが進み、また、セイロジャパンより提供されているスライダなどを今後活用することで、さらに効率アップできることが期待される。

金型設計以外では、電極製作機能(クイック・エレクトロード)でも大きな効率アップが行えた。一つの金型あたり、最大20個ほどの電極を使用するが、単調で煩雑な作業がネックになっていた。「今まで2次元CADでいろいろ工夫して電極を設計していたのですが、クイック・エレクトロードを使って、こんないいものがあるんだ、という感じでした。図面出しも簡単ですし。」(河合氏)の電極設計や図面作成においても、従来に比べ30%程度の工数削減が実現できているという。

Win-Winの関係構築に向けて

豊栄工業では、CAMシステムには、3軸から5軸まで、他社のものを数台使用している。
「Cimatronは、CAMとしても多くの納入実績があり、5軸にも良い機能を持っているということですが、ひとつのCAD/CAMシステムで全工程をカバーできればそれが一番ですから、将来CAMを増設する場合には、Cimatronも検討してみたいと思います。」(村井取締役部長)
豊栄工業としては、CAD/CAMベンダーなどには、将来への機能要望などにも、積極的な提案をしていきたいと考えている。ユーザー、ベンダーのWin-Winの関係構築も図りつつ、同社は、今後も大きく発展していくに違いない。

インタビューご協力

協力会社 株式会社豊栄工業 様
ホームページ https://www.hoic.co.jp/
所在地 愛知県新城市
創業 1973年
事業内容 精密金属部品加工・医療機器製造・金型設計製作・バイオプラスチック製品製造
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